ロッシュとロシュメル


すうぃるです。
はてさて、25周年が週明けに迫って参りました…!

 

最初の投影型オリジナルキャラ

 ロシュメルは、かつて自分の目標のひとつとして生み出したキャラでした。当時はまだ、キャラよりも世界観を優先して作っており、物語の進行に都合のよい存在として制作されることがほとんどでした。

 ロシュメルの使命は、物語世界を自由に歩き回り、ありのままのリアクションをすることで目標の解像度を高めることでした。自分が目指したい要素を詰めたキャラを動かすことで、自分が目指す姿をより知ろうとしていたわけです。

 

10年越しのメインキャラ復活

 ついにDraconidumの方向性が定まり、全6期の物語となりました。創作黎明期のドラゴン系創作がアリアウトの過去世界となり、1期として位置付けられました。各期から1キャラずつ総合主人公を立てることを決めたものの、1期には竜人がいない。そこで、竜人から誰か1人を1期の時間軸に送り込もうと決め、抜擢されたのがロシュメルでした。

 しかし、10年以上の時を経たロシュメルは元の姿から大きく変質しており、そのまま主人公に据えるのは難しい。そこでまずは、昔のロシュメルの魅力を今の技術でリニューアルすることから始まりました。

 

ロシュロシュ、成立

 リニューアル自体はあっさり完成。当初よりも個人的には随分と魅力的なキャラクターになりました。普段落書きで描いていたロシュメルは4期時点を想定しており、リニューアルによって「1期の新たな物語を経験した」という属性が追加されたわけです。その結果、以前よりも主にメンタル面でかなり成長したロシュメルが完成しました。

 投影型キャラは「自分がなりたかったもの」の投影であり、その自身の影を追い続けています。要は、ロシュメルはロシュメル的人生を歩むパートナーが一番欲しいわけです。じゃあ、作りましょうと。

 過去に行ったロシュメルが現在に帰ってくる。この帰ってくる時間軸を変え、異なる時間軸に帰還した2人のロシュメルとして設定しました。後に到着したロシュメルにとっては、すでにその世界に自分がいるわけなのでそれは驚いたでしょうね…!

 年上のロシュメルは名前を譲ってロッシュと名乗り、やらかしかねない過去の自分の世話を焼く。年下のロシュメルは素直にロッシュへ好意を伝える。ロシュメルは数年で果たして本当にロッシュほどに成長できるのかと敬意をもち、ロッシュはそうした思考を持つロシュメルを好ましく思う。いい百合コンビじゃないですか。

 まさか元の目標が「性別変えられたくないから強いレズであれ」だなんて言えなくなってしまいましたね!

 そんなお話。

 

 ロッシュはロシュメルとの混同を避けるために、トピアの異文化の服を着ています。黄緑のトップスにコルセット&スカート。ここにもロッシュ本人のこだわりが詰まってます。