竜人種族一覧①

風竜族竜人
アリアウト界全域に生息する一般的な竜人種。平たく言えば近代型交雑種。灰または淡色の体色をもつ。足はヒト型。
特徴のないことがある意味特徴という程度の分類のため、
風竜族以外も混同して分類されている可能性がある。
魔竜・騎竜などの種は過去に別種族と報告されていたが、これらは文化の違いによるもので
形質的には風竜族竜人であるため、例えば魔竜圏風竜族竜人といった形で分類している。


風竜族竜人の一例。ディーレ連合国南部から。 魔竜圏の一例。負地を好んで住処とする文化をもつ
地竜下族竜人
風竜族と並び最も繁栄している種。地竜族竜人と比べ、硬質化などの形態変化能力をもたないものを指す。地竜族の見た目の形質は比較的風竜族に近く、足が獣足型である他はほとんど同一である。
また竜人は基本どの種でも交雑可能であるため、その形質も曖昧になりつつある。

地竜下族竜人の一例。もはや足先を確認するまで判別できない。
空竜族竜人
ラカセナ大陸南部に過去に存在していた種族。残念ながら公式見解としては絶滅と報告された。高度な文化圏を持ち、エネルギーの転換から蓄積・移動に至るまでの技術を早期から獲得していた。
多くは翼を持ち、手足と合わせて6本の肢を持つ。体表は体毛に覆われ、手足の末端は鳥肢状が多い。
体色は主には黄色である。
また飛行能力を高めた空竜形態に変化することが報告されている。

空竜族の一例。高度な文化を持つ彼らがなぜ滅びたのか、あまり明らかにされていない。
水竜族竜人
ウェアクティア島の山間部にのみ生息する種族。首長曰く、神より水の守護を仰せつかっているとのこと。各地の水域でまれに目撃例があり、生態系の保護や浄化を行っているらしい。
水色でなめらかな体色、水棲哺乳類様の尾、淡紫の髪を持つ。また額の冠は水域の守護者としての証である。
水竜術と呼ばれる独自技術をもち、水に関連した様々な芸当が可能である。
また水中活動能力の高い水棲獣型の水竜形態に変化する。

連れられていく水竜族。守護水竜の役目を積極的に情報公開することは禁じられているらしい。
火竜族竜人
ラプナー西端に主に生息する種族。世界各地に少数ながら存在する。赤系の肌に黒髪が多く、角があるものとないものがいる。手足は長く硬質化し、多くの場合黒変している。
他の属性竜人と比べ、形態変化(法則でいえば火竜形態)の報告はない。

地竜族竜人
クランレーン南部に生息する種族。クランレーン大陸には歴史を窺い知るための資料がほとんど見つからなかったため、地方固有種であるかどうかは不明である。
黄銅~灰の体色で髪色は様々。硬質化する身体を巧みに利用して林業や建築に役立てている。
命令を忠実に遂行する簡素な生物を生み出したり、硬質化を含め身体強化を行う地竜形態が存在する。
空竜下族竜人
現在でも生息が確認される空竜種の亜種。腕部が翼と手の役割をしていることが多い。ラカセナ南東の山岳地帯をはじめ複数の場所で生存が確認されている。
空竜族と同じく黄色の体色、鳥肢部は茶色が多い。
高度な文化能力は有していないが、見た目からは予想できないほどの精巧な作品を生み出すことがある。

空竜下族の一例。鮮やかな髪色ではあるが、中にはこれ以上に極彩色の個体も発見された
水竜下族竜人
クランレーン北端に水竜下族の自治区が存在する。他にも各地に点在しているそう。竜人と分類するには異様な風貌をしていることが多い。むしろ竜人よりも水竜形態に近い。
水色から青の体色、より人型に近く髪を有する者の場合、髪色は紫。
水竜族同様、水竜術は行使できるようだ。

水竜下族の一例、クランレーンの自治区首長。
火竜下族竜人
便宜的に紹介しているが、報告例はない。各”下”族はそれぞれ元が有する形態変化能力を持たない種を指すものであるため、
そもそも火竜形態が存在しない以上分類不可能である。
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